三連休の最後の日曜日だ。
日曜の夜で、次の日仕事だったのであまり気がすすまなかったが…
しかし２０００円とかなり安いのに惹かれた。
２０００円ならたとえハズしてもまぁいいだろう。
場所は大阪の心斎橋で行われる。
ひっかけ橋は、キャッチやナンパ師や居酒屋の勧誘が多いな。
ここらへんは空気が一変するな。
異様な雰囲気がある。
バーのような場所で貸切で行われる。
３００人パーティーと聞いていたのだが…
中は人でたくさんだ！
ギュウギュウ詰めになって、まるで満員電車の中のようだ。
バーで薄暗く音楽がかかっている。
例えるなら、おどりのないクラブ だ。
時間は夕方６時から１１時までで、その間は出入り自由だ。
クラブ形式だな。
見渡してみると男だらけだ。
女の数がかなり少ない。
ざっと見たが男１００人として女２０人くらいか？
俺は意気消沈してしまった。
連れ曰く、今日はハズレらしい。
前はもっと女がいたらしいが。
年齢層も男女若いな。
女と喋っているのも２０代半ばと見られるオシャレな男達だ。
「来年卒業で新社会人です。」みたいな会話も聞こえてきた。
こういうのが俺を憂鬱にしてくるな。
そしてこういう場に来ると改めて実感する。
俺はもう若くない…
若者気分で混ざっていても所詮は３０半ばのオッサンだ…
俺の出る幕などない。
そしてスタッフも多くいたのだが、誰がスタッフで客なのかよく分からん。
常連らしき者同士しゃべっているし入っていきづらい。
なにより、この混雑ぶりだ。
歩くのにも一苦労。
異常に混雑した室内。
酸欠になるかと思えるくらいの密集度…
もくもくと舞い上がるタバコの煙…
常連やスタッフ達の異様な盛り上がり…
ビリヤード台に集まって喋る若者…
オシャレなバーの都会的な雰囲気…
嫌な空間だ。
なじめんな。
俺はこういう雰囲気が嫌いだ。
根っからの田舎者なのだろう。
…帰りたい。
室生村が恋しくなるわ。
しかし先月行った名古屋のクラブはなぜか帰りたくもなく楽しかった。
一人で行ったにもかかわらず。
大音量の音楽や薄暗さが憂鬱さを消してくれたのか…？
いや、それより土曜日だったからだろう。
日曜の夜はとにかく憂鬱になる。
一週間で一番嫌いな時間帯だ。
次の日仕事なのでナンパなどという気になれんな。
地下に行くとダーツもあった。
やっている者はいなかったが。
…しかしどれだけいるのだろう。
この空間を心底楽しんでいる者は…
本当に楽しいか？
これだけ女が少ないのに…
知らない男同士で喋って楽しいか？
見渡すとポツンと椅子に座って退屈そうにしている男もいるではないか。
…
同士だ。
おぬしらも楽しめてないのだな。
こういうのを見るとホッっとするな。
なにか親近感がわく。
俺は連れと、３人組の女に声をかけてみた。
２０代前半くらいの女だ。
しかしガードが固く崩せなかった。
おそらく何人にも声をかけられているのだろう…
あまりにもモチベーションが下がったので、俺達は途中でオフ会を抜け出したのであった。
今回はハズレだったが２０００円で済んだのだけは救いだ。
安かろう悪かろう の典型だったな。
そもそも次の日仕事なのに、人が集まるわけもない。
しかもイヴではなくクリスマスって…
オフ会も色々あるから分からんな。
ただ言えることはストリートナンパの方がはるかに効率いいし、俺に合っているな。
こういうのって、自分で主催したほうが出会いも増えるし金も増えるしでおいしいのではないか？
ちょっと考えてしまった。
時間があればやってみたいものだ。
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