日曜日の昼、先週カップリングパーティーでカップルになった34歳インストラクターにアポをとって会ってきたぞ。
奈良市の某ローカル駅で待ち合わせだ。
ここら辺は来るのが初めてだったので少し不安だった。
掃除やなんやらでバタバタして食事する店も決めていなかった。
ヤバイぞ。
今日は天気が悪い。
しかしこれくらいのほうがホテルに行ける口実ができるかも…
「雨が降っているから」と…
そして待ち合わせの時間になって女が来た。
ほぅ…
オシャレしてきてなかなかいい感じだ。
しかし前のパーティー会場が薄暗かったのか、前の時よりは若々しさは感じなかった。
薄暗いライトで若く見えていたのか…
これがパーティーマジックか…
3割増しに見えるのだな。
早速、俺の車に乗り食事に向かう。
店を決めていなかったので地元の奈良駅周辺に向かう。
ここらへんならホームなので知っている店がたくさんある。
俺たちはパスタ屋に入り食事をした。
会話が盛り上がり1時間近くいた。
…
だが会話だけ盛り上がってもしかたない。
今日の俺はパコパコをしたいのだ。
なんとかそっちの方向にもっていきたいものだが…
食事も終わり少しドライブだ。
車を走らせる。
さぁ…
そろそろパコパコを連想させるような言葉を発しねば。
なにか下ネタ的なことを…
ここで考えてきたトークを実践しよう。
女が運動が好きなので「マッサージは行ったりするのか?」とたずねてみた。
マッサージ→気持ちいい→エロ
という風にエロに連想させたい。
女の性的興奮を高めていきたい。
少しは意識するはずだ…
すると女は「マッサージはあまり行かない」と言っていた。
ありきたりな答えだ。
だが俺はここでこのセリフを言いたかった。
「そうかぁ。職業柄運動するから疲れるやろぉ。俺がちょっとマッサージしたろうか?」
さぁ!言うぞ!
これは真剣な顔で言わずに、あくまでサラリと冗談ぽくだ!
真剣に言うとひかれる。
…
くッ!
しかし言えない。
ビビってしまった。
言うとひかれると思って…
こう思ってしまう時点でもう負けだ…
ふがいない。
チャラ男やモテ男はこういうセリフをサラリと言いよるからな。
くぅ…
俺は言えなかったことで焦ってしまった。
他にいい案がない。
映画のDVDを見ようと部屋に誘うか?
それとも部屋でデザートでも食べようと誘うか?
悪くはない考えだ。
だが…
まだそこまで和んでいないように思える…
まだ下ネタ的なことも言っていない。
女をその気にさせてないのだ!
できればスキンシップをしたい。
髪を軽く触るなどの…
うぅ…
行動に移せん。
自滅してしまうかと思って。
色々な考えが浮かぶ。
今ここで攻めて、その気にさせてパコパコまでもっていくか?
しかしそれは結構リスキーだ。
ここでスケベの本性を見せて嫌われたらもう2度目はない。
まだ1回目だし。
それならば今回は食事だけにして、いい人を演じて次回のアポでパコパコを狙うか。
次回夜に酒アポでもとって雰囲気をだしての方が成功率も上がるのではないか?
次回にしてもいい。
だが俺の理性が…
本当は今パコパコして気持ちよくなりたい…
そうこう考えていると車内は無言になっていた。
女は、俺の焦っている様子を感じとったのかどこか表情が引いていた。
まずい!
パコパコしたいが実はそれを言えずにモジモジしている情けない男 という風にとられたか!?
ギラつくこともできない男 という風に見られたか?
お互いの沈黙がキツい。
もうダメだ!
この状況ではおそらく成功できん!
俺は待ち合わせた初めの駅に車を走らせた。
今日はこれでお別れしよう…
そして駅前で女を下して別れた。
帰る時の女の不自然な表情といったら…
あ〜あ…
パコパコできんかった。
次回はあるのかのぉ。
…
帰ったらまだ夕方だったので夜になってメールをしてみた。
するとちゃんと返ってきた。
「また行きましょう」と
ふぅ、よかった。
嬉しいというよりホッっとした感じだ。
なんとか次につないだ。
吉とでたようだ。
今度はちゃんと綿密に作戦を練っていかねば。
急がば回れだのぉ。